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GPCI-2023 金融センター
GPCI-Financial Centers(世界の都市総合力ランキング - 金融センター)では、グローバルな金融システムの中で各都市が有する金融センターとしての特徴や強み・弱みを明らかにするために、世界の都市総合力ランキング(GPCI)の6分野(経済、研究・開発、文化・交流、居住、環境、交通・アクセス)に、「金融」分野を加えた合計7分野で、国際金融センターとしての競争力を複眼的に評価し、順位付けを行った。
「世界の都市総合力ランキング」(Global Power City Index, GPCI)は、国際的な都市間競争において、人や企業を惹きつける“磁力”は、その都市が有する総合的な力によって生み出されるという考えに基づき作成されたものである。GPCIでは、世界の主要都市の「総合力」を経済、研究・開発、文化・交流、居住、環境、交通・アクセスの6分野で複眼的に評価し、順位付けしている。GPCIは、順位そのものだけでなく、ランキングの構成要素を分析することで、変わりつつある世界の中で、各都市がどのような強みや弱み、課題を有しているのかを詳細に把握することができる。
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総合ランキング1位のロンドンは、3年ぶりに総合スコアが上昇した。ロンドンの強みをけん引するのが文化的魅力と国際航空ネットワークの強さであり、文化・交流分野では1位、交通・アクセス分野は4位を獲得している。その他の分野においても高い順位を維持しており、最も低い環境分野でも11位と、バランスのとれた総合力の高さが強みである。
ニューヨークは、総合ランキングのスコアにおいてロンドンに引き離される結果となった。経済分野と研究・開発分野では例年同様1位を獲得しているものの、環境分野は28位まで順位を落とし、さらに6分野の中で最も低い38位の居住分野においても、順位の上昇はみられなかった。このように、強い分野と弱い分野の差が大きい点がニューヨークの特徴である。
東京は総合ランキング3位を維持した。GPCI- 2022において4位のパリに僅差にまで詰められていた東京だが、今年は『居住コスト』の評価を高めたことで居住分野でトップ3に入り、さらに文化・交流分野においてもスコアを伸ばしたことで、わずかな差で3位の座を維持した。しかし、経済分野では10位に落ちるなど、成長と後退が分野によって明確に分かれた。
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GPCI-2023 金融センター
GPCI-Financial Centers(世界の都市総合力ランキング - 金融センター)では、グローバルな金融システムの中で各都市が有する金融センターとしての特徴や強み・弱みを明らかにするために、世界の都市総合力ランキング(GPCI)の6分野(経済、研究・開発、文化・交流、居住、環境、交通・アクセス)に、「金融」分野を加えた合計7分野で、国際金融センターとしての競争力を複眼的に評価し、順位付けを行った。
『世界の都市総合カランキング2023 概要版』では、総合ランキングや分野別ランキングの解説や、指標の一覧と定義、アクター視点評価などを掲載しています。
2024年1月15日 発行予定
日英併記
書籍版:20,350円(本体価格18,500円)
PDF版:16,500円(本体価格15,000円)
「世界の都市総合力ランキング 2023」の調査方法、今年の結果の分析、都市別のデータ、指標の定義や出典などの詳細は本書をお求めください。
「世界の都市総合力ランキング(GPCI)」に関するお問い合わせは iusall@mori-m-foundation.or.jp まで
世界の都市総合力ランキングの詳細な調査結果は、概要版およびYEARBOOKをご覧ください。概要版は、下記よりPDFのダウンロードが可能です。YEARBOOKは、GPCIの調査方法、データ・ソース一覧、各都市のスコア・順位の分析などを掲載しています。