特集研究
フライトネットワーク分析
2020年初頭より続いている新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)の流行により、世界各都市で人の往来や接触が制限される状況が続いている。そこで、森記念財団都市戦略研究所では、COVID-19が世界の主要都市間を往来する国際線の便数にどのような影響を及ぼしたのかを明らかにするために、フライトネットワーク分析を行った。
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「世界の都市総合力ランキング」(Global Power City Index, GPCI)は、国際的な都市間競争において、人や企業を惹きつける“磁力”は、その都市が有する総合的な力によって生み出されるという考えに基づき作成されたものである。GPCIでは、世界の主要都市の「総合力」を経済、研究・開発、文化・交流、居住、環境、交通・アクセスの6分野で複眼的に評価し、順位付けしている。GPCIは、順位そのものだけでなく、ランキングの構成要素を分析することで、変わりつつある世界の中で、各都市がどのような強みや弱み、課題を有しているのかを詳細に把握することができる。
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ロンドンは10年連続で1位を維持したが、スコアは落とす結果となった。交通・アクセス分野での大幅な下落が主な要因であり、ロンドンの強みであった国際交通網の強さが、新型コロナウイルス感染症の影響で失われたことが大きい。一方で居住分野や環境分野においては順位を上げており、全分野でバランスのとれた強みを有している。
ニューヨークは、経済分野と研究・開発分野はトップ都市として揺るがない強みを有している。環境分野では「都市空間の清潔さ」のスコアが伸びたことで順位を伸ばした。一方で、毎年の課題である居住分野は、『就業環境』における指標のスコア下落によってさらに順位を落とした。強みである分野と弱みである分野の差が広がる結果となった。
東京は昨年からスコアを伸ばし、ロンドンとニューヨークを追い上げる形となった。研究・開発分野ではロサンゼルスに3 位を譲ったものの、居住分野では9 位に浮上した。昨年の課題であった「働き方の柔軟性」が改善されたことが寄与している。文化・交流分野ではオリンピック開催などにより『発信力』の評価を高めたことで、3 位のニューヨークに迫る結果となった。
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フライトネットワーク分析
2020年初頭より続いている新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)の流行により、世界各都市で人の往来や接触が制限される状況が続いている。そこで、森記念財団都市戦略研究所では、COVID-19が世界の主要都市間を往来する国際線の便数にどのような影響を及ぼしたのかを明らかにするために、フライトネットワーク分析を行った。
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『世界の都市総合カランキング2021 概要版』では、総合ランキングや分野別ランキングの解説や、指標の一覧と定義、アクター視点評価などを掲載しています。
2022年1月17日 発行
日英併記
書籍版:20,350円(本体価格18,500円)
PDF版:16,500円(本体価格15,000円)
「世界の都市総合力ランキング 2021」の調査方法、今年の結果の分析、都市別のデータ、指標の定義や出典などの詳細は本書をお求めください。
「世界の都市総合力ランキング(GPCI)」に関するお問い合わせは iusall@mori-m-foundation.or.jp まで
世界の都市総合力ランキングの詳細な調査結果は、概要版およびYEARBOOKをご覧ください。概要版は、下記よりPDFのダウンロードが可能です。YEARBOOKは、GPCIの調査方法、データ・ソース一覧、各都市のスコア・順位の分析などを掲載しています。