日本の都市特性評価

世界の総人口が今後も増加すると予測されるなか、日本では少子高齢化の進行により急速な人口減少が見込まれています。そのような状況下で、日本全体が活力を保ち続けるためには、各都市が独自の特性を活かしながら、人や企業を惹きつける「磁力」と、魅力や強みを継続的に発揮し続ける「発展性」を維持することが不可欠です。そこで本調査では、各都市の都市政策立案に資することを目的に、日本の各都道府県における主要都市を対象に、都市の力を相対的かつ多角的に分析し、都市の強みや魅力といった都市特性を明らかにしました。

日本の都市特性評価 2019 概要版

概要版では、調査の背景・目的、評価手法、指標一覧、2019年の結果・分析などを掲載しています。結果・分析は、レーダーチャート分析結果（一部都市のみ）や特集研究の結果を紹介しています。
本調査の詳細は『日本の都市特性評価 DATABOOK 2019』として2019年10月に発行を予定しており、本書はその概要版です。

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本調査の特徴 Key Features

1６分野２６指標グループ８３指標による分析で都市特性を客観的に評価
2レーダーチャートなどを用いて都市の強みや魅力を視覚化
3定量データを主に使った都市戦略立案・検証に活用しやすいデータ

対象都市 Target Cities

本調査では、国内の主要72 都市と東京23 区を対象とした。主要72 都市の選定方法については、まず、各都道府県で人口規模が第1 ～ 3 位の都市のリストを作成した。その上でつぎに、当該リストの中から、
1）政令指定都市および
2）県庁所在地の都市を抽出した。
さらに、1）、2）の都市に加えて、
3）人口20万人以上かつ一定の昼夜間人口比率（3大都市圏では1.0 以上、それ以外は 0.9以上）の基準を満たす都市を選出した。

評価手法 Evaluation Methodology

本調査では、都市の力を構成する要素として6分野（経済・ビジネス、研究・開発、文化・交流、生活・居住、環境、交通・アクセス）を設定し、それらの主要な要素である26指標グループ、さらにそれらを構成する83指標を選定しました。

分野・指標グループ・指標

結果 Results

対象都市の強みや魅力をより明確にするため、本調査では各都市の特性をレーダーチャートやグラフを用いて可視化しました。
以下に個性あふれる都市の例として、主要72都市より6都市と東京23区より3区をご紹介します。

主要72都市：個性あふれる都市例

豊田市

人と産業が豊かに共生する
持続可能都市

つくば市

イノベーションの創発が期待される
スマート・ガーデンシティ

函館市

魅力向上と経済活性化の好循環を目指す
〈北のクロスロード函館〉

長野市

多様な地域性と暮らしやすさを有する
〈幸せ実感都市〉

高知市

豊かな自然に恵まれた
環境共生都市

川崎市

高い交通利便性を有する
京浜工業地域の中核都市

東京23区：個性あふれる都市例

渋谷区

多様性や個性に寛容で柔軟に
進化し続ける国際都市

新宿区

国内外から多様な人材を
惹きつける賑わい都市

江東区

豊富な環境資源を
守り、生かす水彩都市

データブックでは、こうした指標グループ別レーダーチャートをはじめ、様々な形で対象都市の特性をご覧いただけます。

特集研究
訪日外国人の都市間動態分析
～モバイル空間統計を活用したデータ分析～

当調査では、今後の各都市の観光戦略立案に資することを目的として、JPC対象都市を起点とした時の訪日外国人観光客の都市間動態の現状を可視化し、観光という視点での各都市の可能性や課題を明らかにした。

本調査概要および分析結果は概要版p.20-24でご覧いただけます。

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JPC 2019 東京多摩版

JPCでは、東京都においては、23区のみを対象都市として選定し、調査を行っているが今回、「JPC 2019 東京多摩版」として、選定基準を新たに設定し、東京都下から6都市（多摩市、町田市、八王子市、府中市、武蔵野市、立川市）を選定し、パイロット調査を行った。

※2019年10月発売予定の「日本の都市特性評価Japan Power Cities DATABOOK 2019」に、本調査の結果は含まれません。

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