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ICF 2016

未来東京セッション:TOKYO 2035

2016年10月20日
モデレーター
竹中 平蔵
モデレーター竹中 平蔵
東洋大学教授
慶應義塾大学名誉教授
森記念財団都市戦略研究所所長
アカデミーヒルズ理事長
市川 宏雄
プログラムコミッティ / Facilitator市川 宏雄
明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科長
教授森記念財団理事
足立 直樹
Facilitator足立 直樹
サステナブルビジネス・プロデューサー
株式会社レスポンスアビリティ  代表取締役
大越 いづみ
Facilitator大越 いづみ
電通総研所長
小泉 耕二
Facilitator小泉 耕二
株式会社アールジーン 代表取締役
IoT News代表

オープニング・セッション

竹中

未来東京セッションは、森記念財団都市戦略研究所が進める東京の都市戦略プロジェクト、「TOKYO 2035」の中間地点に位置する。2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催決定が非常に強い改革へのモメンタムとなって、2020年に向けて現在、様々なプロジェクトが進行している。しかし、我々にとってより重要なのは、その先の未来を思い描くことである。そこで、当セッションでは、20年後の2035年に焦点を当てつつ、ブレインストーミングという手法で、会場の皆さんも交えながらインタラクティブな議論をすることを試みたい。今回のセッションは、何らかの結論を求めるものではなく、理想的かつ現実的な未来の姿を想像しながら、クリエイティブな議論をすることで、参加者同士でインスパイアし合うことを目標にしている。

オープニング・竹中

市川

森記念財団都市戦略研究所は、2011年に「東京未来シナリオ2035」を発表した。そこでは「シナリオ分析」の手法を用いて、東京において起こり得る未来を「豪雨シナリオ」から「青空シナリオ」まで、4つのシナリオとしてまとめ上げた。その後、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定したことで、東京の都市再生やインフラ整備が加速化するなど、東京が再び大きく変わろうとしている。また、人工知能やロボティックス、シェアリング・エコノミーといった科学技術の進化や価値観の変化なども起こっている。そこで、青空シナリオをベースに、20年後の東京のライフスタイルはどのようになっているのかについて調査・研究するために「TOKYO2035有識者委員会」を立ち上げ、「Future Living」、「Future Work」、「Future Mobility」、「Future Entertainment」という4つのテーマについて議論を重ねてきた。本日の「未来東京セッション:TOKYO2035」は、それらの4つのテーマについて、リソースパーソンの議論に参加者も加わりながら、20年後の東京に住む人々のライフスタイルについて議論することで、未来に対する想像力を膨らませることを目的としている。

説明・市川

グループ・ファシリテーターからの要旨説明

足立


Future Living
20年後の東京で暮らす人々の衣食住について、働き方が変わってきて、生きることそのものに専念できるようになったとき、私たちの生活がどう変わり、人は何をするのだろうかというような未来の居住像について議論する。

大越


Future Work
国内の労働人口の5割にあたる職業が、人工知能やロボットによって代替され、労働市場や社会経済へ少なからず影響を及ぼすことが想定される。同時に、私たち自身も「働く」を変えたいという思いも強い。20年後の「働く」に関して、変化を受け入れるだけではなく、願望や強い意志を持ち、積極的にありたい姿を描いていく。

小泉


Future Mobility
自動運転車の登場やシェアリング・エコノミーの進展などは、東京に住み、働く人たちのライフスタイルをどう変えるのか。「移動」という視点で眺めた時、都市や我々を取り巻く生活環境はどのように変化するのか。移動形態とそれが都市にもたらす変化について、その良し悪しも含めて議論する。

市川


Future Entertainment
デジタル化が進み、家の中ですべてのことを済ませられる時代に、人は都市をどのように楽しむのだろうか。新しいエンターテインメントとなりうるようなパラダイムシフトが起こる可能性はあるのか。室内、屋外での過ごし方を考察しながら、外部空間に人を誘導するような東京ならではのエンターテインメントについて議論する。

ファシリテーター1