まちライブラリー MACHI LIBRARY

森記念財団後援『まち塾@まちライブラリー』

  • REPORT

2016年12月25日

商業施設とまちライブラリー

近年、大型の商業施設が地域に増加し、今その曲がり角にきていると言われています。大型スーパー(GMS)の限界が露呈し、コンビニや専門店に追撃される中で商業施設の中には、地域のコミュニティを大切にしようという動きも出てきています。2015年4月に誕生した「もりのみやキューズモール」もその一つで大阪市中央区に位置しながら地域に密着した商業施設をして開設されました。屋上にランニングトラックを設置したりボルタリング施設を常設し、生活の中でスポーツを楽しみ健康を大切にする人の施設として開設されました。また心の健康を大切にするために「まちライブラリー@もりのみやキューズモール」が開設され市民が育てるコミュニティスペースとして運営されています。開設にあたっても述べ260名の市民が、企画会議に参加しサポーターとして今もこの場の運営に携わっているとのことです。240㎡の広さの中にカフェ、FM局のサテライトスタジオ、子どもの休憩スペースを囲むように壁一面が本棚になっています。当初、蔵書数は近隣のまちライブラリーから3,000冊集めてスタートしたものが現在では12,000冊にまで成長しています。近隣の市民からの寄贈が絶え間なくくるとのことです。さらに貸出も充実しており、2週間で2冊までの貸出規則で現在までに18,000冊以上借りられているようです。貸出会員も2,800名にのぼり利用者数は開館以来28万人になるとこのことです。大阪市中央区の公共図書館の年間利用者が13万人であることを考えれば、大変な数になると考えられます。このようにまちライブラリーは、まちの図書館であり、地域のサランとして着実に商業施設の中でも存在感を持ってきています。2016年10月には、ららぽーと湘南平塚においてもまちライブラリーが誕生しました。コミュニティ施設である「SHONAN TREE HOUSE」の中が本棚に囲まれ商業施設利用者が自由にそこで休憩したり、談笑しながら本を手に取り貸出もできるようになっています。この場所は、大型の本屋とその系列のカフェに隣接しており、利用者の交流の場として企画されているのです。このように従来の商品やサービスを提供するだけでなく市民が自らが、場づくりをしていくことが更なる利用者を呼び込むようになっていくのもまちライブラリーの新たなまちへの提案です。img_2540

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