- REPORT
2016年12月25日
地域づくりとまちライブラリー
2016年も各地でまちライブラリーのご紹介をしてきました。特に最近は、地域づくりやコミュニティづくりに関心のある団体や人に呼ばれることが多いように思います。まちライブラリーは、2015年末で250カ所だったものが2016年末で400カ所を越えるまでに成長してきました。このような数の増加もさることながら地域の中に本がある空間をつくり、人だまりを形成することが地域のコミュニティ形成や活性化に役立つのではとの期待があるからだと思います。実際、まちライブラリーを実施している人へのアンケートでも60%近い人が、人との交流が増えたと感じ、40%くらいの人が地域への愛着も増え、さらに同数の人たちが本業も良くなったと感じているようです。さらに利用者の方も取り組みに興味を持って活用しているなかで人との交流が増えたという感想をお持ちの方が40%近くおられるように思います。本を読む場所の図書館から人と交流し、まちへの関わりを持つ場としてのまちライブラリーには、これからの地域にとって大切な場になる可能性を秘めています。森記念財団では、エリアマネジメントや地域活性のソフトづくりの研究としてまちライブラリーの活動を通して研究を続けていきます。