港区の環境カルテ

都心居住地の実情

発行日:1988年5月
言語:日本語
書籍版:1,100円(本体価格1,000円+税)

都心部の市街地が現在大きくその体質を変えつつある。その変化とは建物が建替えられてゆくという点だけではなく、そこの仕事や生活の内容も変っているということである。 生活が変わることは住む人、働く人が変ってきていることを意味している。この報告書のなかでは、土地持ちの住人がその土地を守ってゆきながら、自分の生活を組み立ててゆくために、どのようにして建物を造りかえてゆくかを克明に追跡してみた。
仕事場とも住宅とも判別できない、新しい住形式が着実に港区に定着しつつある。また、港区に住む人達も着実に新しい人達によって交替しつつある。 古い根つき住民に対するノスタルジーはどこかでぬぐいさらなければならない時期にきていることを実感させられた。
この報告書はあくまでも事実を素直に調査し分析したものである。その結果をもとにして、こればでの市街地変化の流れに単に身をゆだねるだけでなく、 その中に新しい市民型都心居住の可能性を、自治体自らの手と力で住民をひっぱりながら創りだしてくれればと希望する次第である。