東京中心部における再開発の研究

臨海空都市宣言 ~地域・機能の連携を目指して~

発行日:2002年4月
言語:日本語
書籍版:1,100円(本体価格1,000円+税)

これまでわが国の都市整備は戦災復興、都市膨張など常に比較的明快かつ強い社会のニーズに追われるように進められてきたが、今は次の時代をどう切り開くかというより創造的な課題が与えられている。21世紀を通じて我々の国、日本の国土は何を大切にするのか、何を利用するのか、何を制御するのか、何を創りだすのか、その姿を描かなければならない。
わが国最大の集積地、東京圏を巡ってもこれまで様々な提案が行われ、部分部分では着実に実行されてきた。そして今我々は、東京の「国際都市としての競争力」をより一層強化することがわが国全体の活力維持を図る上で必須であり、加えて東京湾の「自然としての包容力」を力強く維持再生することが大都市東京のサステイナビリティ(持続可能性)を高め真に豊かな社会を次世代に確実に引き継ぐために非常に重要である 。しかも、成熟した社会に暮らす人々が自然に恵まれたこの地で「生の充実感」を確実に手にするために東京湾の水辺をもう一度広く市民のものとして共有する事はできないかと考えている。本研究会ではこうした問題意識を共有しながら東京湾沿岸部を「臨海空都市」として再編成するシナリオを検討した 。