東京中心部における再開発の研究

緑の回廊構想 竹芝・日の出~芝公園~青山公園~新宿御苑

発行日:1985年2月
言語:日本語
書籍版:1,650円(本体価格1,500円+税)

幕末の外人見聞記では羨ましがられる程豊かであった東京の緑も、維新後の近代化の中で広大な庭園を持った武家屋敷が次々と建築用地へと転換され、分断化・細分化された。
それが震災・戦災に遭い、戦後の高度成長の中で増々建て詰り、ひと頃からは見る影もないほど緑が失われてしまった。
しかし、そのような東京都心部でもよく観察すると緑が残されている。 公園は勿論、社寺、学校、病院、大使館、大邸宅、斜面等の低利用の土地には緑が見られる。 人々の緑に対する期待、アメニティへの関心は高まっており、高度成長終焉後の新時代の要請になっています。 ところが、一方で土地の高度利用が要求されている今日、これらの緑がいつまでも残されているという保証はない。 高度利用と緑の確保の両立が民間の建築活動、再開発の中で実現できないのか、それらに何らかの指針が出せたらと願って本研究を始めた。
緑は面的に広がりを持っていることも大事だが、いくつかの緑がつながっていると大きな効果が生じる。 既存の緑資源を尊重しながら、それらを大小の緑の再開発事業によってつなぎ合せ、緑のネットワークを形成する。 そのことに主眼を置いて、ケーススタディによる実証的研究を進めた。