東京中心部における再開発の研究

環2-汐留-内港部 都市軸構想

発行日:1983年11月
言語:日本語
書籍版:1,650円(本体価格1,500円+税)

東京中心部を見つめてみますと、実に大きな問題を抱えている。 日本経済は高度成長から安定成長へとソフトランディングに成功しつつあり、先端産業においては明るい未来が語られているが、こと都市については明るい展望があるとは言えない。 4m未満の道にしか接していない建物が半数近くもあり、老朽化した木賃アパートが密集し、しかも都心に通うサラリーマンの多くが遠距離通勤を強いられているという状況は、構造的な問題であると言わざるを得ない。 総合的に東京中心部の機能整備計画をつくって対応しなくてはいけない。
私ども民間から発足した公益法人らしい角度から、東京中心部の街づくりビジョンに取り組んでいる。東京中心部問題を掘り下げていくと同時に、順次具体的な再開発プロジェクトの提案をしていきたい。 今回は”環2―汐留―内港部”を取りあげた。 その理由の一つは、東京都心部を考えていく場合、防災的にも、交通的にも、内港部の開発のためにも、この”環2―汐留―内港部”はどうしても欠かせない存在だと判断したからである。