港区の環境カルテ

港区の1980年代 ~揺れ動いたまち~

発行日:1994年9月
言語:日本語
書籍版:1,650円(本体価格1,500円+税)

1980年頃の港区は北東部の業務街、南西部の住宅街、その中間で住宅と業務が攻めぎ合う遷移地帯、そして芝浦港南の港湾部と大きくは4地区に分けられた。’80年代の変化は大きくて、港区全域に及んだが、それでも北東部は業務街、南西部は住宅街という基本的な性格はほとんど変っていない。しかしながら、住宅街に区分されていた中で例外的に青山方面はこの10年間クリエイティブな産業を主とした事務所、店舗が東西両方向から入り込み、新しいタイプの混在市街地に性格を変えてしまった。また芝浦港南地域もこの間に大きく変貌した地区である。10年前は港湾関係の施設が多かったが、今や大型オフィスビルが建ち並び、付置義務住宅を主にマンションも増加して、著名なプレイスポットも幾つか出来て、様変わりした。このような性格が変わった地区では、10年前とは視点を変えた取り組みが必要であろう。
バブルの嵐が過ぎ去った今、望ましい都心区づくりに当たっての課題は山積しており、市街地環境整備を低成長化で成し遂げるための努力が、住民、企業、行政三位一体となって進められねばならないと再認識された。