発行日:2019年12月
構成:48ページ
言語:日本語
書籍版:1,650円(本体価格1,500円+税)
ISBN:978-4-905249-36-8
書籍販売に関する問い合わせ:info[at]mori-m-foundation.or.jp
都市と文化・クリエイティブ産業研究のシリーズ 第三弾
ニューヨークの都市空間に学ぶ、東京の未来
本報告書は、都市と文化・クリエイティブ産業の関係に着目し、いかにして都市の中で産業が育っているのかを探るべく、第一線で活躍する現地の有識者たちにインタビューをおこなうシリーズの第三弾である。今回は、文化的でクリエイティブな都市空間の形成に注目をした。
文化・クリエイティブ産業の分野で、最先端を走り続けるニューヨークは、文化をゼロから生み出す力と、それを創意工夫により発展させていく力を両方兼ね備えている都市である。本報告書では、ニューヨークの文化・クリエイティブ産業を牽引する24人の有識者の発言を通して、文化を醸成し発信するニューヨークの現場の様子と、それらの活動が活発に起きる都市空間をいかにして作り、発展させているのかを、現地の情報を元に生き生きと伝える。この分野では、個人事業主やフリーランスが活躍していることを、「ニューヨーク版 文化・クリエイティブ産業の育ち方 その1」で明らかにしたが、その2では、都市空間に与える影響を知るべく、彼らが最も重要視するコミュニティビルディングや、エコシステムが形成される様子を中心に調査した。また注目エリアであるブルックリンついては、ブルックリン・ネイビーヤードやインダストリーシティなど、公民協働のプロジェクトに焦点を当て、紹介している。
当財団は、ロンドンでの現地調査と専門家のインタビューを元に「ロンドン式 文化・クリエイティブ産業の育て方」(2015年)を第一弾として発行した。次いで、ニューヨーク版では、文化産業や特にパフォーミングアーツに焦点を当て、第二弾として発行した(2018年)。今後は本シリーズにより、東京、ロンドン、ニューヨークのクリエイティブパワーを比較し、先進的かつ効果的なクリエイティブ活動が、東京で行われるために何が足りないのか、また何が東京の強みなのかを探る。